Creativity Index: 組織アセスメントツール
組織の創造性を測るための7つのものさし
強いパーパスが浸透し、デザインやクリエイティビティを育む文化を持つ組織は、市場が変化し、ビジネスモデルが進化しても、市場において影響力を維持することができると言われています。実際に、デザインを重視する企業の株価は、S&P 500全体と⽐較して、10年間で2.1倍成⻑しており*、ビジネスの発展や継続のために果たす役割は重要性を増しています。
IDEOは、さまざまな組織との40年以上に渡る協働の経験から、革新的で適応力のある組織に共通して備わっている7つの指標を明らかにしました。これら7つの資質を持つことで、組織がクリエイティビティを育み続けることができ、事業の持続・発展につながると考えています。
我々はこの7つの指標を用いて、「Creativity Index」というアセスメント・ツールを開発し、提供しています。このツールを活用し、従業員に向けた15分ほどのサーベイを行うことで、7つの指標を測定し、組織のクリエイティブな資質を可視化することができます。
*(出典) Design Management Institute, What business needs now is design. What design needs now is making it about business
Creativity Indexの7つの指標
Purpose(目的) 利益追求だけでない会社や仕事の存在意義を経営陣は打ち出せているか?社員はそれに共感し、インスピレーションを受けているか?
Looking Out(幅広い視野) 顧客、テクノロジーや社会の変化を正しく理解するために、社外に目を向け、情報や知見を積極的に取り入れる文化があるか?
Experimentation(実験) 新しいアイディアを試せる環境があるか?結果を見ながら判断をし、柔軟に前進する文化があるか?
Collaboration(協働) 事業部やグループの壁を超え、さまざまな角度から一緒に機会創造やチャレンジに向かえているか?
Empowerment(権限付与) 不要な縛りや壁を撤廃し、変化しやすい環境を用意できているか?自律的に自らの意志に基づいた発言や行動がしやすいか?
Openness(開放) 固定観念に囚われずに、自らの状況を問い、周囲の変化に合わせて、柔軟に自らを変えていく心構えがあるか?
Acknowledgement(尊重) 一人ひとり背景や信念の違いに関わらず、心理的に安全な雰囲気を作り出せているか?
Creativity Indexを用いることで、組織がこれらの指標をどの程度満たしているのかを測ることができます。これにより、取り組むべきクリエイティブな資質の優先度が可視化され、世の中における影響力を高めるためには、どの資質により注力すべきなのかを考えるきっかけとして活用できます。
このアセスメントは部署単位からも行うことができ、さまざまな組織別に分析することが可能です。最初のアセスメント以降、年間を通じて何度かサーベイを行うことで、定点観測的に改善を確認することができます。
結果についてより詳しい分析をした上で、具体的な改善プランを考えたい方には、IDEO Tokyoが提供するプログラムもご用意しています。Creativity Indexの結果を踏まえながら、焦点を当てるべき課題や、成長の可能性のある機会領域を特定するという次のステップについて考える機会を提供します。
Creativity Indexは、日本語と英語の2言語にて提供が可能です。
このツールは、58,000人の従業員の創造性を最大限に引き出し、29の会社が年々どのように進化しているかを追跡調査するためのマスターツールです。変化を可視化でき、拡張性もあり、非常に実用的です。
ペルー インターコープ社 CIO エルナン・カランザ氏
詳しくは、tokyo@ideo.com までお問い合わせください。
Mar 2022