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わかったつもりでいた “企業文化”

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Sep 15 2020

IDEO Tokyoにエクスペリエンス・スペシャリストとして入社後、私は数ヶ月という貴重な時間をかけて、この組織のカルチャーについて学んだ。それは、自分が今まで持っていた「企業文化」に対する考えを覆される経験だった。

オフィスに普通に社員が行き交っていた頃は、ウォータークーラーのあるキッチンで何気ない会話が生まれ、大小のイベントも開催され、コミュニティの活動もあった。そしてそれら全てが、IDEO Tokyoの企業文化を作り上げていた。リモートワークへのシフトが起こったとき、私はこうした日々を懐かしく振り返った。

この投稿では、私が仕事のスケジュラーとPCスクリーン以外のものを使って、リモート環境で仕事をする社員たちの体験(エクスペリエンス)をデザインし、エンゲージメントを高めようとする中で、つまずきながらも学んだことをいくつか紹介したいと思う。


リズムを保つこと

私たちは物理的な職場環境がなくなった時、1週間のリズムが狂っていくのを感じた。(きっとこれを読んでいる皆さん同様)リモートワークが続くとすぐに今日が何曜日かすらわからなくなることに気づいたのだ。そのため、ある程度これまでのルーティーンを取り戻すことが、チームの心身を健全に保つために必要だった。

スタジオでは週2回、全員参加のランチミーティングがある。このミーティングでは、各プロジェクトの進捗やゲストの来訪について報告したり、社員が持ち回りで皆のインスピレーションとなるシェアを行ったりする。これは、皆にとってその週の仕事の軸になっていたため、私たちはオフィスが完全に閉鎖される前のかなり早い段階から、オンラインで再現する方法を何通りもプロトタイプしてきた。そのおかげで、リモートワーク以前の状態を保つことができている。

ただ、オンラインのアクティビティも単に実施すれば良いということではなかった。当初はエンゲージメントを高めるために、目新しい企画をどんどん出したり、頻度を増やしたりしていたが、結果、参加率も伸びず評価もいまいちだった。これについても、適度なリズムと最適な時間帯を知ることが必要、ということがわかった。

マネジング・ディレクターであるダヴィデ・アニェッリは、こう話す。

「目的なくただ家にいるのはしんどい。人と話したり、やるべき仕事をこなしたり、毎週行われる慣習やイベントに参加するといった、”毎朝起きる目を覚ます理由”が必要だ。私たちのスタジオとしての対話がオンラインでも継続していることは、ビジネスの継続性にとても有益だったと思う。」

いつも通りの「バカバカしさ」を継続すること

一緒に学んだり、時には理由なくふざけて楽しんだりすることは、IDEOのカルチャーの大きな部分を占めている。こうした時間は、私たちの距離を縮め、インスピレーションを与えてくれるのだが、実際に集うことが難しくなって以来、オンラインアクティビティとしてスクリーン上に再現する試みをスタートした。

ヨガや瞑想のようなウェルネス活動は、スタジオで行っていたことをそのままオンラインに移行した。3Dレンダリング、ハングルの読み方、デザインのコツなどの”スキルシェアリング”は、仲間とのつながりを再構築しながら、同僚たちのインスピレーションとなることを目的に企画した。

また、純粋に笑いを求めて仕掛けた試みもある。リモートに移行した直後に、私たちは「ただみんなで笑う」ためだけに、ちょっと馬鹿げたライブストリーミングを開始したのだ。

例えば、メンバーが無理やり15分でクッキングをするのを眺めたり、初めて食べる馴染みのない日本食を慎重に味わっているメンバーの様子を見てニヤリとしたり、誰かの飼い猫をひたすら映像で垂れ流すCatTube、(おそらく子供には不適切な内容の)スピン・ザ・ボトル・ハッピーアワーでお互いにくだらない芸をやらせるゲームや、毎回交代で誰かが主役に選ばれ、どんな質問でもしていいというイベント、AMA(Ask Me Anything なんでも聞いて!)なども試みた。

このうちのいくつかは、IDEO Tokyoの新たな恒例イベントとなっている。こうした試みについて、最近入社したメンバーは、次のように話す。

リモートワーク がスタートしたばかりの頃(僕にとっては入社3ヶ月後)、会議やオンラインイベントで見るIDEOメンバーたちのZoom の背景があまりにクレイジーだったのを覚えている。すごくIDEOらしいなと思った。あれが僕らなりの新たな状況への適応の仕方であり、遊び心を持ち続け、共有する方法だったと感じる。」ー 越島 健介 (IDEO Tokyo データサイエンティスト)

コミュニティ主導の大切さ

この数ヶ月間、私が一人でどれだけ頑張ってもあまり効果がなく、コミュニティ全体が一体となって関わろうとしないと意味がないことを痛感した。特に社員全員が自然にサイロ化されている状況では、個人や一つのチームから何かが生まれるわけではない。それが、社員主導のライブストリーミングやアクティビティを作る上での課題だった。

「自宅で仕事をしていると、仕事のスケジュールに呑み込まれてしまうことがあります。私たちは、意図的に会って話す時間を作る必要がありました。だからこそ、コミュニティのために何かしたいと思ったんです」

こう語るのは、毎週フィットネスセッションを開催しているデザイン・リサーチャーのマルコ・ルイだ。

コミュニティに還元しようとする人たちにとっては、「仕事」と感じないように、自分の興味のあることをうまく活かすことが大切だった。マルコにとっては、それがフィットネスだった。マルコは言う。「どうせやることなんだから、誰かと一緒にやった方がいい。私にとってもwin-winだから。」

アクティビティをコミュニティ主導にすることで、押し付けがましさがなくなる。誰もが参加者として、あるいは主催者として、それぞれの方法で参加することができるからだ。

すべて何事もなくうまくいったわけではない。アクティビティの中には、あまり参加者が集まらないものもあり、何をすればいいのか途方に暮れてしまうこともあった。しかし、積極的に参加し、貢献しようとしてくれたコミュニティのおかげで、この危機を乗り越えることができ、IDEOの象徴である「人」の力を学ぶことができた。またその過程で、変化を乗り切るためにコミュニティが成長し続ける中で生まれる力を、私は知ることができたのだ。

私たちが魔法の公式に出会えたかどうかはわからないが、日常を再構築し、ちょっとした「バカバカしさ」を許容する機会を作り、コミュニティ主導の取り組みを大事にする....こうした試みの組み合わせによって、私たちはお互いを近くに感じながら、敏捷性を持ってこの状況に適応してこれたように思う。

  • Nico Ho

    Experience Specialist, IDEO Tokyo
  • Jim Buell

    Senior Visual Communications Designer, IDEO Tokyo
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